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映画『ぼくたちの哲学教室』観てきました!

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こんにちは!
自然遊び好き保育士のハトです^^

先日研修で教えてもらった

『ぼくたちの哲学教室』という映画を観てきました!

保育でサークルタイムを取り入れている園、

増えているのではないでしょうか。

昨年度に観た映画も

サークルタイムのドキュメンタリー映画でした。

保育の流行ですかね。

面白い取り組みだなぁと思うと同時に

話し合いのファシリテーター

難しいなぁと思います。

子どもの心の言葉を引き出すのって

難しいです。

でも、大切なこと。

いろんな事例を参考にして

自分の力にしていきたいですね。

目次

映画の概要

映画の舞台は北アイルランドにあるベルファスト市北部にあるホーリークロス男子小学校。

カトリック系の小学校だそうです。

この地区はプロテスタントとカトリックの間で宗教・政治の面で対立が繰り返され、

現在も街にはプロテスタント地区とカトリック地区を分ける分離壁があるとのこと。

その街にある4歳から11歳までの男の子が通うホーリークロス小学校の

ケヴィン校長先生がする哲学教室のドキュメンタリー映画です。

コヴィン校長先生の哲学教室は

意見を書いていく人1名、

話し合いの感想を言う人2名を

最初に決めて、

意見のある人は手を挙げる。

ボールが投げられ、キャッチした生徒が

自分の意見を言うというものでした。

大人は黙って

意見は言わない。

これは映画の中での保護者会でも

子どもは親の意見にひっぱられるから

意見を言う前に子供の意見を聞いてほしいと伝えていました。

先生たちも

答えは言わない。

子どもに問いかけて、子ども同士で意見を言い合う。

”どんな意見にも価値がある。”

という、ケヴィン校長先生の姿勢、哲学は

子どもにしっかり伝わっている感じがしました。

子どもたちのトラブルから

ケヴィン校長先生が

問いかけをし、

子どもが考えて答えをそれぞれ出していく。

子どもの意見が引き出され、

はっとさせられる意見もたくさんありました。

ここからは、映画に出ていた印象的な問いかけを紹介したいと思います。

”他人に怒りをぶつけていいのか。”

映画が始まってすぐこの問いかけがありました。

「何かをされたら、ぶつけていい。」

「僕はぶつけたくない。だって…」

というように

同じ意見の子もいれば、反対の意見をいう子もいました。

でも、そこで自分と違う意見だからどうこういうのではなく、

その子はそう思っているんだと

それぞれ意見が違うことが当たり前なような雰囲気があったように

私は見えました。

”不安とは何かな?”

子ども一人ひとり考えた答えが

「プレッシャー」

「ストレス」

「緊張」

などの言葉が出てきていました。

そして、ケヴィン校長は

「不安は人間が普通に抱く感情であり、誰だってこういう気持ちになる。」

ということを伝えていました。

不安になることはみんなあることで、

当たり前の感情なんだよという。

そんなこと、言ってくれた先生に出会ったことあります?

(私はあるのですが…学校の先生じゃなかったなぁ。)

負の感情があることを認めてくれる

それでいいだよと言ってくれることって

救われますよね。

”みんなも怒りの抑え方を考えて、セネカの考えと比較してみよう。”

哲学者のセネカは怒りの抑え方を10通り編み出したようです。

子どもの意見は

「胸に手をあてて、深呼吸を2回する」

「瞑想する」

など出てきていました。

かわいいなと思ったのは

「枕に顔を押しつけて大声で叫んで発散する。」

(ママが大声出すと怒るから)

とか、

「指を一本一本なぞっていく。」

という意見。

やって見せている男の子があくびをしちゃうのですが

その姿にふふふと映画館でも笑い声が^^

ケヴィン先生は

「相手の立場になってみる。」

という意見に名案だと言っていました。

でも、どの意見も大切にしているようでした。

“君たちにとって、友達とはなにか?”

これは従兄弟で通っている二人がけんかをしたときに問いかけた言葉でした。

ホーリークロス男子小学校では

人には手を上げない約束があります。

だけど、この二人はよくケンカをしていたようで、

”「相手は友達か。」”と

問いかけます。

一人はYES。もう一人はNO。

これを聞いて

”「友達とは何か。」”

と二人に問いかけます。

二人がそれぞれ自分の言葉で答えていきます。

ケヴィン校長先生は根気よく

子どもの言葉をそれぞれに伝わるよう

問いかけて答えを引き出していきます。

二人が納得した答えが

「互いに身を守りあう仲間。」

という言葉でした。

ケヴィン校長の授業は

地域の争いの歴史が人の心に影を落としていて、

陰から目をそらさず、

そこから救おうという信念が伝わってきました。

”やられたらやりかえす?”

争いの中、必死に成長してきた大人がいて。

その中で親も子供に

「やられたら、やり返せ。」

と教育している家庭も少なくないようでした。

ケヴィン校長先生はこの考えを変えたい。

”「暴力は暴力を生み、決して止まない。」”

という考えを持っています。

そのために子どもと対話をして、

言葉で解決する手段を伝えていました。

感想

ケヴィン校長先生の1つ1つの言葉に

子どもへのリスペクトがあり

どんな意見も尊重して、

あなたの意見は価値があるということを伝えていました。

相手の意見の価値を認める。

そこには思いやりの心が存在すると感じました。

だからケヴィン校長先生は

哲学は思いやりの授業。

と言っていたのかなと思います。

暴力が当たり前のようにあった世情で育ったケヴィン校長先生が

暴力に負けないために

心の中にある不安や怒りに気づき、コントロールできるよう

言葉で共感し、伝えていく。

これは私も受けたいと思うような授業でした。

どんな社会でも相手の意見を尊重することや

自分自身の負の感情の扱い方を知るということは

とても大切です。

学校の授業だけでなく、

保育でもマネできるところがあるなと思いました。

答えは言わずに

子どもに問いかける。

心掛けながらまた明日からも保育をしていきたいと思います。

ケヴィン校長先生のおすすめの哲学書はこちらです◎


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