こんにちは!
自然遊び好き保育士のハトです^^
先日、本屋さんに寄って
なんとなく気になって手に取った本なのですが、
普段、保育をしていて気になっていたことが
言語化されていました。
なんとなく気になるけど、
どう表現したらいいのかわからないということが
本を読むと言語化されて、
同僚と共有できるというのは
保育を深めていく上でもとっても大切ですね。
『発達障害の子どもに伝わることば』川﨑聡大著
発達障害の子どもに伝わることば (SB新書) [ 川崎聡大 ] 価格:1045円 |
立命館大学の教授の川﨑聡大先生の著書です。
障害児心理学が専門の先生です。
発達障がいの子どもの特性の理解とコミュニケーションの根本的な考え方を教えてくれる著書です。
こういう時はこういうこう言いましょうという言葉がけの具体例を羅列するというよりも、
特性への理解を深め、特性を理解した上でのコミュニケーションについて理解を促す1冊と思います。
特性を持った子どもへのあたたかなまなざしを感じられ、
そもそもコミュニケーションとはという根本的なことも見直すきっかけになると思います。
また、特性にあわせたコミュニケーションの基本的な考え方がわかるので、
その考え方をベースに子ども一人ひとりに合わせた言葉がけを見つやすくなると思います。
感想
発達に特性のある子どもについての話ですが、
そもそもコミュニケーションは一方的ではないということ。
うまくコミュニケーションが取れないのは特性のある子どものせいというのが
「発達障害」という言葉に隠れていることに気が付かされる…。
コミュニケーションが言語がメインになっているけれど、
言葉がしゃべれなくてもコミュニケーションは取れるし、
言語でのコミュニケーションを言葉を扱うことが苦手な人にも押しつけているというのが
現在のコミュニケーションやコミュニケーションスキルといわれるものであること。
こういうことを、楽しく伝えてくれる著書だと思います。
実際に、経験を重ねた素敵な保育士の先輩方って、
言葉以外でのコミュニケーション手段が豊富なので
赤ちゃんや幼児、さらには小学生になっても
子どもからの信頼が厚いです。
日本は空気を読むとか、言葉でのコミュニケーションをある程度取れる人が
多数派で、社会の主導権を握っているから
そうでない人が「発達障害」というレッテルを貼られて苦しくなったりしていますよね。
物事を広げるのが得意な人と、深める人が得意な人ってそれぞれの得意分野で
発達障害の有無に関わらずあると思うのですが、
広げるのが得意な人がコミュニケーションが上手で、深めるのが得意な人が「コミュ障」という
レッテルを貼られてしまったり。
社会が一方的なコミュニケーションスキルでなりたっているということにも気づきました。
保育をしている中で、発達に特性のあるなしに関わらず、
子どものとのコミュニケーションは当たり前のようにあります。
むしろ、言葉でのコミュニケーションをメインとしない成長段階の子どもだらけです。
五感をフル活用して、一人一人に合わせたコミュニケーションになります。
保育をしていく中で保護者から
「うちの子、お友だちと上手にコミュニケーションとれてますか?」と聞かれることもしばしば。
上手なコミュニケーションってなんだっけ?とモヤモヤしていたところ、
この本に出合えたので、言語化できました!
スッキリさせてもらえました(笑)
物事を深めていくことが得意な子は
どちらかというと、現在のコミュニケーションは苦手と言われてしまうことが多いです。
でも、物事を深めていく人が集まった集団というのは
「君は君。自分は自分。」というように
お互いの好きなことを認め合って、そのままでいられる
温かい社会がそこにはあると感じます。
他者のことを悪く言うことも少ないです。
今、コミュニケーションスキルがーと言っているような
コミュニケーションが得意と言われている側の方が
苦手と言われている人たちの邪魔をしていると考えられなくもないような…。
もう一度、自分自身のコミュニケーションについても振り返る良い機会になると思います。
ぜひ、読んでみて下さい☆
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本をたくさん読む人におすすめです。
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