こんんちは!
自然遊び好き保育士のハトです^^
子育てをしながら保育士をしていると
子どもひとりでもいっぱいいっぱいなのに、
沢山の子どもを見ている保育士さんすごい✨
家でも子ども、職場でも子どもをみていて
大変そう…。
などなど。
ねぎらいの言葉をいただくことがあるのですが、
育児と保育って
子どもを育てるところは共通なのに
全然違います。
子どものかわいさも
比べられないというか
全く違うジャンルな感じです。
子育て経験があるから保育ができるかというと
答えは”いいえ”です。
逆もしかりで、
保育士だから育児のことを語れるかというと
答えは”いいえ”です。
どんなに良い保育園に勤務して勉強している保育士でも
やっぱり育児に悩みはつきもので。
どんなに良い子育てができたとしても
良い保育士になれるかというわけでもない。
育児と保育の違う点について今日はお伝えしたいと思います。
保育士にこんなこと言われちゃって
モヤっとした。
保育士なのに育児がうまくいかない…
子育て経験のある保育補助の先生にうまく伝わらないと感じる
若手の保育士さんたちの気持ちが
少しでも軽くなれば嬉しいです^^
育児と保育の違い①:保育園では子どもは外面、家とは違う
一番の違いはここです。
子ども自身、保育園や幼稚園と家庭での様子は違います。
基本的に、家では嵐のような子でも
保育園や幼稚園ではしっかり過ごしています。
保育園や幼稚園は子どもにとって
立派な社会です。
家のように過ごしているように見えても
やっぱり気をはっています。
なので、保育園や幼稚園でできることが
家でできないのは当たり前なのです。
大人も家ではだらしなくても
会社ではシャキッとしごとしていますよね(笑)
子どもも同じです^^
なので、家でうまくいかなくて当たり前です。
保育士がたくさん子どもをみれるのは
ここが大きいと思います。
特になにか特別な力や言葉をかけているのではなく、
外だから子どもが無意識に
使い分けているだけです。
なので、保育士のアドバイスが役に立たないことは大いにあります。
家でごはん食べないのに園では給食をよく食べるのも
家では片づけないのに園ではお片付けをするのも
家では自分で着替えないのに園では着替えるのも
家ではわがままなのに園では話をよく聞いているのも
家では兄弟げんかばかりなのに園ではトラブルが少ないのも
保護者の声がけやアプローチが悪いのではなく、
保育士の声がけや環境設定がいいのではなく(ちょっとあるかもしれませんが)
それよりも
子どもが社会生活を送っているからです。
家でぐーたらしていたら
外で頑張っている証拠です。
家では甘えさせてあげて大丈夫ですよ^^
そして、保育と同じように育児ができなくて当然です。
保育と同じように育児がうまくいかないと
ちょっと心配になっている保育士お母さんも
子どもにとっていい家庭環境を作れていると
自信を持ってくださいね☆
育児と保育の違い②:子どもをひとりみる技術と複数みる技術の違い
私が保育士の若手だったころ、
子育て経験のある保育補助の方が
ずーっと一人の子どもを抱っこしている方がいました。
子育て経験があると自信を持っている方だったのですが、
自分の子どもを育てたから保育ができる
ということはないんだなーと思ったことがあります。
子育ても立派な経歴という言葉は否定しませんが、
子ども複数人みるのと育児は違うものです。
人の子どもを預かるのと自分の子どもを育てるのでは
配慮することもやっぱり多いです。
育児経験は保育で役立つこともありますが、
保育はそれだけでは足りないです。
保育は経験が大事と思いますが、
だからって学ばなくていいことではないですからね。
自分には育児経験がないから…と
子どもとの向き合い方にも自信がない
新人保育士さんも
育児と保育は別のものと考えて
必要なことは遠慮なく丁寧に伝えてくださいね☆
それも大事な仕事です。
育児は子どもを生まれた時ずっと
ひとりの人間の成長を見ていけます。
人を深く理解するという経験になりますし、
その分愛情も深いです。
育児は間違いなく保育にも生きる経験です。
保育はたくさんの子どもを毎日継続的に見ます。
同じ年齢の子どもに接するので、
子どもの成長段階を把握しやすく、
また、子ども同士の関わりを冷静にみることができます。
同じ子どもを見ますが、
子どもに必要な言葉がけやアプローチも
育児と保育では違います。
どちらが難しいとかではなく、
同じものとして考えない方がいいと思っています。
育児と保育の違い③:大人複数名で子ども複数名みることの心強さ
育児は1~2名で1~4名ぐらいの子どもを見ます。
保育は複数の大人で複数の子どもを見ます。
大人が複数いるというのは
本当に大きな違いです。
育児は何か心配なことがあったときに
誰に聞くのか、何を聞くのか、どう聞くのか。
1つ1つを保護者が判断しないといけません。
保育は気になることがあれば
隣にいる保育士に聞けます。
育児は泣いている子どもを
保護者が泣き止ませないとと
責任を感じることがあります。
保育は自分があやしても泣き止まないときは
他の保育士へバトンタッチができます。
ケガをして病院へ受診する時も
大人が1人と大人が複数名では
状況が全然違います。
保育は命に関わるケガをさせないように
沢山の子どもを見るので
気持ちは張っていますが、
一人で何とかしないといけないという
心細さや不安はないです。
これが保育と育児の
心理的な面の一番の違いだと思います。
保護者のこういところを
理解できる保育者は
保護者からの信頼が厚いなーと感じます。
経験がなくても想像できるというのは
大人だけでなく子どもに対しても
理解の深さが違います。
まとめ
育児と保育の違いを書いてきましたが、
大切なのは
育児をする人へのリスペクト
保育をする人へのリスペクトが
お互いに持てることが
良い状態だと思います。
同じ子どもを見ていても
保護者と保育者では視点が違います。
それが良いのだと思います。
それぞれ、違う視点から子どもをみていると
お互いに感謝しあえる関係になると
良いですね^^
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