こんにちは!
自然遊び好き保育士のハトです^^
前回に続いて、今回も幼稚園・保育園の選び方です。
今回は幼稚園・保育園を選ぶときに大切なことをお伝えしたいと思います。
結論からいうと
保育園・幼稚園選びで大切なことは価値観です。
どんな風に子どもが育ってほしいか、
どのように子どもを育てたいか。
これを考えて、
大切にしていることが同じだなと感じる園を選びましょう。
具体的に1つ1つ見ていきたいと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです☆
価値観①:自然の中でのびのび育てたい
自然好きですから。
まずはこちらの価値観をあげさせてください(笑)
自然の中で子育てがしたいという方、少なくないです。
(私の周りだけではないはず…。)
都会に住んでいる方も自然に触れて欲しいと思っている方はいつの時代もいらっしゃって、
自然の大切さを学んできている世代が親になっていますし、
環境への関心もSDGDsの取り組みで高まっていますよね。
そもそも日本は自然と共に生活するという価値観が根底にある民族なので
自然のある中で子育てがしたいというのは自然なことなのかもしれません。
自然をたっぷり満喫してほしいという思いのある方は
森のようちえんはお勧めです☆
- 森のようちえんのメリット
-
- 自然の中で育つ
- 自分の好きな遊びを見つけ、考え、じっくり遊べる
(主体性、自主性、考える力がつく) - 感受性や探求心が育つ
- 多様性を受け入れやすい
- 森のようちえんのデメリット
-
- 認可されているところが少なく、費用がかかる。
(無償化の対象になっていても追加費用ががっ生する。) - 園舎がないところでは外遊びが嫌な子は辛い思いをすることも。
- 虫刺され対策で夏でも長袖で過ごすため、暑くて辛いこともある
- 冬も寒くて辛いこともある
- 認可されているところが少なく、費用がかかる。
価値観②:主体性を大切にしたい
今の教育で大切にされていることの1つに「主体性」があります。
「主体性」とは…
自分の意思や考えに基づいて選択、行動をすることを意味しています。
そして、自分の行動に責任を持つという性質があります。
※「自主性」はすでに決められていることに向かって、自分で考えて行動すること。
「主体性」は何をするかということを自分で決めて行動することです。
- 「主体性」を大切にしている保育園のメリット
-
- 自分で遊びを選択する自由がある
(自分で考え、選択し、行動する力がつく) - 好きな遊びでじっくり遊びこめる
(自分の興味や意思を大切にできる) - 子どもは生き生きと生活できる
- 自分で遊びを選択する自由がある
- 「主体性」を大切にしている保育園のデメリット
-
- 小学校、中学校の教育と合わないことがある。
(集団授業などで指示で動くことが多く、苦痛と感じることがある。) - 自分の興味のあることに時間を使うので、経験が偏ることはある。
- 生活発表会や運動会の行事の出来栄えは期待しない方がいい。
(子どもたちは生き生きとしているので、何を大切にするかですね!)
- 小学校、中学校の教育と合わないことがある。
価値観③:自己肯定感を育てたい
「自己肯定感」も最近の教育のキーワードになっています。
保育園や幼稚園の説明会にいくと聞く機会が多いかと思いっます。
自己肯定感を育てなくないという保護者の方はいないと思いますし、
生きていく上で必要な力ですよね。
思春期に入ると他者と比べたりという気持ちが出てくるので、
自己肯定感が一時的に下がることもありますが、
保育園・幼稚園の時に自己肯定感がしっかり育っていることが大切です。
生きるための根っこを育てる時期ですからね^^
自己肯定感は「自分はいるだけで価値がある」「ありのままの自分でいい」と思える感覚です。
そのためには「愛されている」「認めてもらえる」経験が大切になってきます。
ここを大切にしている保育園・幼稚園は自己肯定感という言葉以外でも、子どもをそのまま愛し、認めるということを説明のときに伝えてくれます。
「自己肯定感」はおそらく、どんな保育園・幼稚園でもでてくる言葉です。
保育の基本中の基本です。
ただ、その言葉をどこまで深く考えているかは、園によって大きくかわります。
本当に自己肯定感を大切にしている園は、「一人一人が大切。」「子どもに寄り添う。」など
自己肯定感を育むために必要な言葉があらゆるところで出てきますので、
そこに注目してみてくださいね☆
価値観④:言われたことができるようになって欲しい
小学校を意識して、
「言われたことができるようになってほしい。」
「勉強に遅れないよう、先取りをさせたい。」
と考えている場合は
行事の多い保育園・幼稚園を選ぶことをお勧めします。
行事の多い園では、1つの行事が終わったら、次の行事の準備が始まります。
運動会、演奏会、お遊戯会、鼓笛隊、生活発表会など次々とイベントがあるので、
子どもも先生も大忙しです。
準備の合間に遊びます。
毎日やることが決まっているので、
集団行動になりますし、自由遊びの時間は必然的に短くなります。
じっくり遊び、遊び自体を深めていくということとの両立は難しいです。
自分で考える時間は少なめですが、いろんな経験を与えてもらえます。
- 行事の多い園のメリット
-
- 行事を通していろいろな経験ができる
- 言われたことをできるようになる
- 小学校とのギャップが少ないため、小学校へ比較的スムーズに移行できる
- 行事の多い園のデメリット
-
- 自分で考える経験が少なくなる
- 自由遊びの時間が少ない
- お友だちと比べられる機会が比較的多い
価値観⑤:いろいろな経験をさせたい
子どもにいろいろな経験、させげあげたいですよね。
色々な経験とざっくりっ言っても
どんな経験をさせてあげたいのでしょうか。
お友だちと遊ぶ楽しさ。
お友だちとけんかする経験。
海へ行ったりキャンプなどの自然体験。
クッキングや野菜栽培。
楽器演奏やスポーツ。
英語や外国の先生との異文化交流。
どんな経験もきっと子どもの成長につながることでしょう。
その中で、保育園や幼稚園で経験してほしいことはなんでしょうか。
海へ行くこと、キャンプ、クッキング、野菜栽培などは
保育園や幼稚園じゃなくてもできますが、
それらをお友だちと一緒に(親のいないところでも)楽しむ経験をしてほしいのであれば
そういう園を選ぶのがいいと思います。
楽器演奏やスポーツは習い事でいいと思うのであれば、
わざわざ保育園や幼稚園でしなくてもいいですよね。
保育園や特に幼稚園では
園児を集めるために、いろんな努力をしています。
保護者のニーズに合わせて、
習い事に連れて行ってくれる園もありますね。
ただ、そこに人手がとられるということも忘れてはいけない視点です。
国や都道府県からの助成金も決まっていますので、
人件費にも限度があります。
イベントに費用を費やすのか、
習い事などの経験に費用を費やすのか、
保育者の研修や子どもとの時間に費用を費やすのか。
家庭も園も同じです。
使える費用は決まっています。
そのためには
なにを保育園や幼稚園で経験してほしいのか。
を保護者が考え、保育園・幼稚園を選択していくことが大切です。
価値観⑥:グローバルな子どもに育てたい
グローバルな子どもに育てたいという保護者もたくさんいて、
実際に英語を取り入れた保育園や幼稚園も多い今日。
日本という島国だから
英語の必要性を感じる機会が少ないだけで、
英語ってしゃべれるに越したことはない言葉になっていると思います。
実際に英語の耳は早ければ早いほど育つと言いますしね。
ただ、母語を育てるのが先。
というのが小児発達、幼児教育の専門家の意見です。
実際に英語をメインにしている保育園・幼稚園の子どもは
英語は喋れるけれど、日本語が拙いという子が多いです。
そこを踏まえた上で、英語の教育を子どもにどう与えていくのかを
保護者同士でしっかり考えた方がいいと思います。
- 英語を使う園のメリット
-
- 英語で会話ができるようになる
- いろんな国籍の子どもに出会える
- 英語に対する抵抗がなくなる
- 英語を使う園のデメリット
-
- 日本語の発達が遅れる
- 英語でしゃべることに抵抗がある子は喋ろうとする意欲が低下する
- 母語が日本語の場合、抽象的な思考をする際に弊害も
価値観⑦:いろんな人に関わって欲しい
保育園や幼稚園の保育者だけでなく、保護者、近所の人、地域の人と
いろんな人と関わる機会を作って欲しいという保護者もきっといると思います。
正直、保護者が保育園や幼稚園に参加する機会が多い園は大変です。
だけど、こういう園は確実に保育の質がいいです。
保育者という専門家だけでなく、保護者という立場でもなく
子どもの成長を地域全体で見てもらおうということは
保育園・幼稚園の積み重ねの努力が必要です。
多分、こういうことを大切にしている園ってそれを言わないのですが、
子どもに関していろんな意見をもらうことって、
いいことばかりではないし、面倒なことも多いです。
そこを頭を下げたり、丁寧な意見交換をした積み重ねることに
労を惜しまない。
そして、やっぱり保護者の協力も必要です。
そうして積み上げられた園は、本当に素敵な園が多いです。
個人的にはこういう園がおすすめです。
(ただ、ものすごく少ないので、近くにあればラッキーです☆)
価値観⑧:勉強もさせたい
小学校受験を考えているご家庭、
我が子はのんびり屋さんだから勉強の先取りしてほしいという保護者の方。
いろんなお気持ちでお勉強もさせたいご家庭は多いです。
入学前にひらがな、カタカナを書けるようになっていて欲しい。
足し算ぐらいはやって欲しい。
子どものペースもあるので、勉強をさせておきたいと思う方もいて当然だと思います。
保護者の方が就職する時期は学歴フィルターありましたからね。
多分、子どもが就職する頃って学歴の価値って今よりないとは思うのですが、
あるに越したことがないと考える方も多いのではないでしょうか。
勉強の先取りもメリットデメリットがあるので、
保護者の方がしっかり選ぶことが大切だと思います☆
- 勉強を先取りするメリット
-
- 小学校入学への不安が減る
- できるという感覚が身に着けられる
- 遊びの延長ですると勉強に対する楽しい印象を持てる
- 勉強を先取りするデメリット
-
- 小学校1年生の授業の時間が退屈になる
- 小学校に入ると差は徐々になくなる
- 考える力が付くわけではない(思考力は遊びの方が育つ)
まとめ
いろんな人がいて、いろんな価値観があって、いろんな保育園や幼稚園があります。
どこへ行ってもいい保育者はいるし、合わない保育者もいます。
勤務先との距離もあったり、時間の関係もあるかと思います。
ただ、園庭の有無や家との距離や時間だけで選ぶと
入園してからなんだかなーという気持ちになったります。
大切なのは、どんな環境を子どもに用意してあげたいかを考えることだと思います。
そして、その価値観に合った保育園・幼稚園かどうかを園見学の時に見定めてください。
妥協できること、できないことを考えて本当に大切なことを見つけてくださいね!
子どもが1日で起きている時間のほとんどを過ごす場所です。
園が何をしてくれるかではなく、
園が何を大切にしていて、そこに共感できるかを大切にしてください。
自分の価値観をしっかり持っていれば、きっと素敵な園に出会えます^^
長くなってしまいましたが、お付き合いありがとうございました。
少しでも参考になれば嬉しいです^^
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